女性ホルモン等体験体感記(4;経皮摂取)
つづき
「女性ホルモン剤の経口摂取は身体への負担が大きい」ときき,さすがにエチニルエストラジオール系製剤の副作用が心配になってきた私ですが,経皮摂取という方法もあると知り,試してみることにしました.
経皮摂取
塗り薬やパッチなどで皮膚から女性ホルモンを吸収させます.
服用後に一度肝臓を通るプロセスを経ない分,経口摂取よりも身体‥というより肝臓への負担は軽いようです.
クリマラ100・クリマラ50
シールのようにぺったり張って,そこから女性ホルモンを吸収させる,パッチ薬.
エストラジオール7.6mgのクリマラ100(左)と,エストラジオール3.8mgのクリマラ50(右)の2種類があります.
私が使ったのはもちろん(?)クリマラ100でした.
このパッチを下腹部や臀部に1週間貼り続けて使用します.簡単にはがれそうですが,意外とはがれません.
本来の指示は「1週間使用したら1週間休薬」ですが,これは女性ホルモンの生成能力がある人――純女さん――向けの説明と判断し,MtFな私はその後,普通に交換のサイクルで使用していました.
これ,結構使いやすいです.なにせ1度貼ったら1週間剥がれないように放っておくだけなので,「飲み忘れ」などといった,経口摂取でありがちな凡ミスとは無縁ですし,コスト的にもそこまで高価ではないですし.
ただ,問題点がないわけではなく,以下2点は気になりました.
- 個人差はあるらしいが,貼ってる場所がかぶれる.
私はかぶれたクチです. - 季節体質にもよるが,汗を流したり身体を激しく動かすと,やっぱはがれることはある.
とはいえ,これらの問題点を圧してでも使う価値は充分ある逸品だと思います.
むしろ,最大の問題点は「在庫切れ」かもしれません.
いまショップサイトで見ると,やたら在庫切れを起こしているんですよね,これ.
オエストロジェル
こっちは塗り薬ですね.成分は17β-エストラジオール 60mg.
「"17β"って何?」って気になったので調べたのですが,↓らしいです(→参考).
使用方法については下記の通り
1日1回、適量を朝または夕方の毎日同じ時間に使用し、外腕・肩またはももの内側等に幅広く塗り(胸部・性器の周りには塗布しないでください)、その後塗布部分を乾燥させてください。
えっと,実はこれ,使ったことがありません.
ただ,SRS後に婦人科などに行くと,これかプレマリンを真っ先に,注射よりも先に勧められているんですよね,今のところ.
それだけみても,充分定評ある女性ホルモン剤なのではないかと思います.
こんど非常時用に婦人科で貰っておこうかと思います.
所感
経口摂取と比べても経皮摂取は比較的安全性が高いのがその魅力ではないでしょうか?
また,一日に複数回服用が必要な経口摂取と比べても,
- 貼ったら1週間放置でよい.
- 1日1回の塗布.
のように,管理も楽なのも魅力でしょう.
私も,注射に切り替える直前,または注射にラグができてしまったときは主に「クリマラ」のお世話になってました.
つづく