ある日のわたしの日記

misora05のブログ本館.ネタは乱雑.

スーツ作った

会社で「スーツ着てこないの?」って訊かれることもあり,スーツを作ることにしました.
今からスーツに慣れておくのもまぁそう悪くないでしょう.

あ,普通(?)にレディススーツですよ.メンズスーツはちと無理.
性別バレしたかはわかりませんが(してなさそうだった),お店の人とお話しして無難に買い物はできましたよ.


「いままでオフィスカジュアルだったが,異動に伴いスーツが必要になりそう.できれば早いうちに.ただ,今までスーツ着て仕事してなかったし,選び方がわからない.適当に見繕って欲しい」という設定で,とりあえずスーツ3着作りました.あとは靴とブラウスも一揃い.バッグは既存の流用でOK.
あ,「行動が荒っぽいうえ,自転車通勤が挟まるのでスカートは向かない.やめておく」という設定にもなってますよ.私自身,スカートにはあまりいい感情がないですし*1

お店の人曰く,「(色白で)すらっとしてて恰好いい」らしいです.服もそれを活かす方向で見繕ってもらいました.
それにしてもこれ,本当あちこちで言われますね.まぁ,背が高いこと自体は好きなのですが*2
ただ,巻き添えでどうしても足が大きくなるのだけは難点でしょう.今回一番心配してたのも実は靴でした.
まぁ,お店に在庫があった中での最大サイズ・25.5cmが入ったので良しとすべきでしょう.というか,175cmあって足25.5cmは結構恵まれている方なのかも.
靴,ヒールが3.5cmついてるので,履くと179cmくらいになるな‥.

なお,「高身長だし,下のフロア(メンズスーツ売り場)のアイテムでも私,着れちゃうんじゃないですか?」とかすっとぼけてみたら,「たぶん無理だと思いますよ」という返答が.
たしかに,男形態ですらメンズスーツを「似合わないな」っていろんな人に言われてきてたしなぁ.あの時とは体型も変わっちゃったし.


結局,10万ちょいは吹っ飛んだな‥.性別移行,本当にお金がかかります.
スーツは来週土日のいずれかで受け取ってきます.

*1:Mtでは珍しい部類かもしれない.

*2:Mtだとこれを嫌ってる人が本当に多いので,これまた珍しい部類かもしれない.

全身脱毛(1/5)

全身脱毛の1回目の施術を受けてきました.
施術にかかった時間はおよそ2時間程度.宣伝文句によれば「早い」「痛くない」がウリのようでしたが,実際にそのようでした.痛みもさほどではありませんでしたし.
(もちろん,痛みが皆無というわけではありませんが,気にならない程度でした.部位にもよりますが,軽く~少々強くチクチクするような感覚がある程度です.)

施術前に背中の毛の処理はやってもらえるのですが,思ったよりも生えててびっくり.
ただこれ,「女性でも,これより濃い方は普通にいる」だそうです.背中ともなるとそんなものなのかな?
なお,私の肌は「白い・綺麗」だとか.これ,別な場所でも言われたけど,まぁ嬉しいものですね.

施術は背中側→表側の順で行うのですが,表側には私が嫌悪しているアレがあるんですよね‥.
とりあえず,(意味もたぶんなく)「付いててすみません‥」という言葉が口をついて出てきました.アレ本当に邪魔だ.
一応,初回のカウンセリングに際して,「私が身体的には男性で・女の恰好をしている事情は施術担当に伝えておいてほしい」とお願いしておいてはあるのですが,ね.


見る限りあそこ,スタッフもお客さんも全員が女性っぽいかな.私も私で女の恰好で行ってるのですが,なんというか緊張します.

身体治療判定会議通過

前回にジェンクリで聞いた話によれば,「この人は本当に身体的な『治療*1』に移ってもよいか?」を判定する会議――身体治療判定会議は7月初頭に開催され,私についての判定もそこで行われる予定でした.
ところが,今日伝えられたところによれば,今回の受診までに開催された会議に「間に合った」らしく,既に私についての判定も行われていたようでした.

結果は「承認」だそうです.つまり,ホルモン療法に進めても問題はないねーと承認されたということ.
‥まぁ,私は既にフライングで「治療」は始めてしまっていたわけなので,事後承諾ということにはなってしまいましたが,とりあえずこれで「ガイドラインに則った治療」といえる形に着地できたわけですね.


その後はお約束の現状報告.

  • 体調崩した.
    元々自律神経が弱いところ,季節の変わり目(暑さ)・仕事が重なって限界がきた感がある.
  • トイレは女子トイレの使用にある程度移行してみた.
    男子トイレで起きたような,ひどくじろじろ見られたりということがさっぱり起きない,したがってトラブルも現状起こりそうには思えない*2ので気楽っちゃ気楽.
    先生がいうには「そっちの方が自然だと思います」だそうで.
  • 母が東京に来るので会うことになった.
    「私の性別上の問題は家族ほぼ全員,こと母にはあっさり受け入れられたけど,母も昔,性別のことで悩んだことがあったぶん,話が通りやすかったのではないか?」と一応付け加えておいた.
  • 「会社で『スーツ*3着てこないの?』って結構期待されてるっぽいw でも,スカートはいまいち抵抗がありますね」
    まぁ,会社でも受け入れられてるってことで.
    「スカートに抵抗があるMtF*4」ってのはあまり聞かない気がするけどどうなんだろ.

こんな具合.


今回はホル注のほかに血液検査が入りました.
血液検査が入るとほんと金額が跳ね上がりますね.お財布が痛い.

*1:私のそれはホルモン療法

*2:そりゃまぁ,身体の性別があからさまな形でバレたら警察案件だけど,その危険は現状感じてない.

*3:もちろんレディススーツ

*4:扱い上そうなってるので.

身体治療判定会議へ;日常報告

この前に受けてきた,2ndオピニオンの結果をジェンクリに提出しに行きました*1

しょぼい話ですが,私,治療にどのような手順を踏むのかをよくわかっておらず*2,したがって,これが何に使われるのかもよくわかっていませんでした.
せっかくなので聴いてみたところ,(大まかに)「この意見書をもとに会議にかけ,身体的な治療に移ってよいかの判断を行う」らしいです.
ただ,先生曰く「たぶん大丈夫だとは思う.通らないような人にはそもそも意見書は書かない(要約)」らしいです.
ともかく,この会議が7月初頭に開かれるらしいので,その次あたりに結果が返ってくるのかな?

なお,これについて今更(本当に今更),はりまメンタルクリニックのサイト内に記述されていた手順を見てみたら,以下のような具合らしい.

ホルモン療法や手術療法を希望する場合は、十分な診察の後、その治療の適応であると判断した場合には、意見書(オピニオン)を作成します。当院のオピニオンと、もう一人の精神科医のオピニオンを得ることで、埼玉医科大学、ナグモクリニック、浦安のジェンダーチームなどの判定会議により、身体治療への承認を得て、身体治療に進むことになります。


その後は近況報告.最近気になっていた・最近起きた,以下のような点は挙げておきました.

  • 会社で女性の警備員さんから「ずいぶん女らしく・きれいになられた」と,「前(男をやってた時)よりもずいぶん明るくなられましたし,私は(トランス)やってよかったと思います」という言葉をもらった.これは素直に嬉しかった.特に後者.
  • 普通に性別を疑われずに女扱いされていることが非常に増えた.自分では女とも思えないけど,周囲も案外適当なのかも.
    • 一応先生曰く,「声含め,ちゃんと通用する程度じゃないか」らしいです.声については実際のところ,発声に気をつける以外にはほとんど何もやってないのですが.
  • ところがこのため,身体的な性別・戸籍上の性別が問題となっているとき,性別バレしてないにも関わらず「男です」って白状するはめになることも増えた.正直これは辛すぎる.
  • 全身脱毛を受けることにした.が,この契約時にも男バレしてない状態から性別を明かにする必要にする必要が生じ.もがいてた.
  • 服とかでなまじ女の恰好をするようになったぶん,下半身のアレの歪さが以前よりも気になる.正直,アレへの嫌悪感は以前に増して強くなってしまったと思う.

こんな具合.正直,この問題点を解決する方法って「切れ・戸変しろ」ぐらいしか思いつかないんですが.

なお,「チンピラに絡まれてた店員さんのところに割り込んでいった際,『ババア』呼ばわりされた」件についても一応述べたのですが,「危なすぎる」という感想が戻ってきました.‥ですよね.

*1:形式的には,2つ目の署名が付いた意見書を提出することとなる.

*2:指示があるだろうということで,ここを調べることもなく受診してる.適当だ.

2nd終了

2ndオピニオンを受けに,ジェンクリで紹介を受けたステラクリニックまで代休を消費して行ってきました.


結果

この前書いてもらった身体的治療の適応に関する意見書を見せ,先生と「書かれている内容に間違いはないですね?」という読み合わせを行い,「間違いありません」と答え,意見書に先生の署名をいただいて終了.
「手短に済む」とは言われてましたが,結局一回で終了しました.
あとはこれをジェンクリの先生のところに持ち帰るだけですね.

2ndとあわせ二院通うのはさすがに負担が大きいと思ったので,1回で済んだのは幸いでした.
あるいは,元々そういうものなのかな.

なお,「手短」とはいえ,書面の作成を伴う都合上,相応のコスト*1がかかることには要注意.
私はおよそ7500円かかりました.


1stに半年強かけたことを考えると,正直2ndはあっさり終わったという印象でした.
1stで充分な観察期間をおいた,それも有名な先生のもとで‥ってことが効いたのでしょうか.

*1:こと10割負担部分.

男であることが許せない.

ホルモンのフライングを始めたのがだいたい去年のこの時期でした.
それからなんだかんだあってフルタイム「女装」に切り替えて今に至ります.

自分で言うのもアレですが,私はそこそこ上手く「変われた」部類だとは思います.31歳っていう年齢を考えればなおさら.
しかし,性別への嫌悪・違和がそのことで軽減されたか?といえば全くそういうことはないです.これについてはむしろ,以前よりひどくなったかもしれない.

確かに,姿格好が男のそれから離れることには満足感を覚えましたし,日常生活自体も楽しくなっていったとは思います.
たとえば,服を買ったり,化粧して遊んだり.「男として」身を飾ることにはまったく興味も関心も抱けなかった私ですが,「女として/男としてではなく」それをやるのは普通に楽しいものでしたし,それこそ「生まれて初めて興味を持った」といっても過言ではないでしょう.これだけでも日常生活の楽しさは大きく違います.

しかし,現時点ではどうにもならない男の部分,特に法的な性別と下半身のアレへの嫌悪は,姿格好が男から離れていくにつれ,明確に増大していった気がします.
特に,昨日のように身体的・法的な性別を問われ,渋々「男」と書いた瞬間.なまじ男バレしていない状態なぶん,これは心抉られます.


「男」を激しく嫌悪している以上,「男」をもっとも象徴するもの(私にとっては男性器と戸籍上の性別)は私にとって破棄すべき対象にしか見えない.
Xジェンダーとして相当極端なのは承知してますが,結局私にとって必要なのは,戸籍上の性別の変更まですべてを行うこと,なのでしょう.

全身脱毛;カウンセリング&契約

脱毛のカウンセリングに行ってきました.場所はブランクリニック.東銀座駅近くの脱毛専門のクリニックです.
ページ等見る限りは「女性専門」という雰囲気もなくはない*1のですが,男性の受け付けも行っています.ただし,男性価格は女性の1.5倍なのですが‥.
まぁそれでも,ほかのクリニックに比べてもずいぶん安いのですけどね.


‥さて,性別で価格が異なるとなると,そして裸パスはできない以上,「男です」は伝えざるをえなくなるわけで.
伝える直前までは男バレはどうもしていなかったようなのでこれは辛い.
「女のなりをしている*2」ということ・「女性ホルモンを使用している*3」ということ,そして通院歴を訊かれたことから,「性同一性障害,治療中」という説明を行っておきました.一応1st診断が下りたということで説明には使ったのですが,説明を行う上では便利ですね,この病名.

なお,「性別欄を前にして悶絶する」というお約束(?)のイベントをまたも起こしたため,性別欄はクリニックのスタッフさんが見かねて書いてくれました.申し訳ない.


直前にフラッシュ脱毛をあててしまっていたこともあり,脱毛は6月末からの開始となりました.
照射間隔はおよそひと月おきで,「三回目以降本格的に目立たなくなる」とのことなので,夏には間に合わなかったようです.まぁ仕方がない.

ただ,脱毛はしといたほうが無難ですよね,何かと.
服装の幅も広がりますし.

*1:実際そのような場所も珍しくはない.

*2:やはり「普通ではない」でしょう.

*3:投薬状況を訊かれた.