ある日のわたしの日記

misora05のブログ本館.ネタは乱雑.

大晦日

ことしは女性基準を用いると本厄でした(1984年生まれ).
そのせいかは知りませんが,この一年やたらいろんなことがありました.


会社が変わった.

新年早々,所属している会社が変わりました.働く先は変わらないままでしたけどね.
非正規ではあるものの,食っていけるだけの収入があり・ある程度必要とされており・色々「これは‥」と思うことはあるものの女の恰好で働けているあたり,そこそこうまく行ってるのではないでしょうか.

GIDという診断が下りた.

1st通過が5月下旬,2nd通過が6月上旬でしたっけ.
"X"でもGIDという診断が,それも結構スムーズに下りるものですね.

これで診断書も書いてもらえる状態にはなったのですが,改名予定がないこと・会社から提出を要求されなかったことなどから,実はいまだに診断書は持っていなかったりしますw
まぁ,「トイレで使う」とか絶対にやりたくはなかったですし,それに,必要なのは意見書でしたし‥.

ホルモン療法の開始にかかる身体治療判定会議を通過.

これが6月下旬.初回の自分史提出が去年11月だったので,およそ半年強の通院でした.
ともかく,これでガイドラインに則った治療を行うルートに戻ったことになります.

"X"なのにスムーズに通過したものだなとは思うのですが,女側にやたらさっさと移行して・やたら馴染んでたのは大きかったのかと思います.
「それ,"X"なのかな?」という疑問はありますが‥.

日常生活をおよそ女で送れる状態になった.

裸を晒すなど誤魔化しが利かない場合を除き,およそ女扱いで通るレベルに持っていきました.
これにかなり自信がついたのがだいたい6月頃だったかな.トイレの使用を女子側に切り替えたのもこのタイミングでした.

去年,男として生活していた段階であってすら女と認識されたり,初「女装」の時点でかなり女寄りの外見をしていた等,割と強い要素はあったと思うのですが,30ちょい過ぎでこれはかなりスムーズだったんじゃないかと思います.
名前が素で女で通るもので,声も地でおよそ女扱いされるレベルだったのも幸いでした.

女スーツで出勤.

私服勤務可能な職場なのですが,ここは敢えてのスーツ.会社には改めて許可をとりました.
これが7月頭から.時期的には大失敗だったかもしれないw

性別に合わせたスーツが着れなくなったことで,こと仕事面で大いに人生を狂わされた感はあったので,「着れるスーツが見つかった」ってのは大きな収穫でした.

それにしても女スーツ,格好良くて気に入りました.身体つきから見てもそう無理はなかった,むしろスタイル良く見せてくれるなどある程度は似合ってるようでしたし.
ウチの女家族を差し置いていちばん「似合う」状態になってしまったのは皮肉なものですが.

口説かれる!

「女に見えたとしても見た目雑魚だろ」と思ってたので意外ではありました.
で,実は適当な対応方法がわからないというオチ.どうしたもんでしょう.

にしても,「スタイルいい」「モデルさん?」「肌綺麗」は良く言われますね.自信持っていいのでしょうかw

性別違和,強化される‥.

さて,かなり女扱いされるようになり,見た目も変わったのですが,これで性別への違和や嫌悪が和らぐかといったらそんな甘いことはなく‥.
むしろ,男性器や「男性」という表記に対する嫌悪が,「おまえら何やってるんだよ!」という感情がなおさら強化されるざまでした.

これはどうしようもないね.SRS・戸変まで進むことになるんだろうなぁ.


来年は少しは将来に見通しが持てるといいなぁ.

親実家にて

いつもなら年末年始は,年内まで自宅にいて掃除したり疲れをとったりコミケに行ったりし,年が変わったら親実家に移動‥という日程でしたが,ことしは祖父の一周忌ということもあり,既に親実家に移動しています.

親の実家・親族には去年時点で親の口経由でカミングアウト・説明済みなのですが,その親の説明がよりにもよって,「うちの子のひとり,男だと思ってたけど女だったらしい」とかいう,説明にもなってない説明だったんですよねw
まぁ,それで「そうか」でスルーされてしまったのは幸いだったのですが.

去年は葬式その他もあって非常にごたついており,正直落ち着いて話をする余裕もなかったのですが,ことしは比較的余裕があったため,適当に話をしてました.
曰く,「昔から『それ』をうかがわせることもあったし,あまり不思議ではなかった」とか.
自分ではそう思ってはなかったんですが,色々無茶があったってことなんでしょうかね.

なお,「背が高いのに細い,羨ましい・モデルさんみたい」「肌綺麗」はここでも言われたので,ここにはそこそこ自信もっていいのでしょうかw
前者(「モデルさん」)は,道端で声をかけてきた見知らぬ男性にも言われてましたし.


うちの女家族,比較的「女らしくない」・体格もかなり頑丈で,普段から化粧もしない人が多いため,結果的に戸籍上長男が最も「女らしい」行動をとっていることになっています.見た目もそうかもしれません.
今回はスーツで行ったのですが,レディススーツが一番「似合っている」扱いされるのが戸籍上長男ってのはさすがに複雑すぎます.


にしても,「親族や家族の多大な反撥をうけ,絶縁状態になった」のような話,トランス界隈だとあまり珍しくないようなのですけど,ウチはそういうこと全くないんですよね.
この差っていったい何なんだろう.

今年最後の.

今年最後のジェンクリでした.次回は2週間後(1月7日),新年最初の土曜日です.
長期の休みが入る場合,ホルモンの投与間隔が開きうるのが問題となるのですが,今年は日付の都合上,そうはならないようでした.


主に話した話題は,やはりこないだの「アウティング」について.
確かに,以前の私を知っている人にとって私は男でしかないでしょうし,また,性別を隠すものだという考えもないでしょうから,私から「そのようなことは避けてほしい」という要求を出したことがない以上仕方のない面も大きいのですが,やはりあれはきつい.

後は,「食事に誘われた」とか「連絡先聞かれた」とか「口説かれた」とか,まぁ女性なら起こりえてもおかしくはないかなということに,実は全く対処法がわからないということ,そもそも,自分の見た目が他人にどう評価されているのかがわからないということについて.

前者については,「どうせ見た目でバレるからいいや」って状態から放置きめてた,後者は「女に見えたとしても,見た目雑魚だし」と思って放置きめてたことに起因する面が大きい気がします.
おっそろしいほどの鈍さですが,RLE開始からまだ1年もたってないレベルだし,まして,1年でここまで状態進むとか思ってなかったんですよう.

ちなみに先生にも,「移行がスムーズかつ早い」っていう反応は示されています.結局,ついてきてないのは自分自身ってことか.


一応来年初めあたりに,「SRSに必要な意見書ってどの程度で出るのか」ってのは聞いておこうと思います.
現状残されていることが,「RLEの実績を積む」→「SRS・戸変」のみなので,そろそろ視野に入れておいてもいいでしょう.

いじょ.

性別,バラされる

いまの職場で性別移行を開始したわけなので,いまの職場には私の性別上の問題はほぼ隠さず,むしろ話を振られたら答えられる範囲で話題にしてすらいます.

ただ,男時代の私を知っていることもあり,女扱いか?というとそういうわけでもなかったりします.
たとえば,男体持ち前提である質問を投げられたりとか.まぁこれはある程度仕方がないでしょう.
トイレは他社・他部署との絡みもあり,女子トイレを使わせてもらってますけどね.

また,本来,私の所属している部署だと,社外や他拠点の人との付き合いはほぼないのですが,職務上私はそうもいかず,管理職の人を除けば(ヒラとしては)かなり彼らとの付き合いがある方になります.
とはいえ,頻繁な付き合いがあるわけでもないので,彼らからは比較的女扱いされやすい傾向があります.以前の私のことは知りませんしね.


今回の問題は,その両者が集まった飲み会で起きました.

簡単に言うと「以前から付き合いのあった人が,今回初対面だった人の前で,いつも通りのノリで,私が男体持ちであることを前提とした話題を振ってきた」.
その前後であった「女らしくなった」と合わせ,「こいつ男(だったん)だぜ」って言ってるも同然です.

後者の人,戸惑ってましたよ.私のことは普通に女だと思ってたようですから.
これも居心地よくないですし,結局,私から事情を説明することとなりました.

ちなみに,彼曰く「そのような人と会ったのは初めて」とのこと.
うん,私は幻の存在じゃないよ.でもできれば,「そのような人」とは認知されないほうがよかったなぁ‥.


事情は色々あるのですが,実は私,「他人の言動で私の性別がバレる」っていう可能性は割と軽視してました.
が,今回のコレをみるに,その可能性はまったく軽視できない,むしろ非常に危険な事柄であると考えるほかないでしょう. 見た目も名前も声もパスっておきながら,周囲の反応で性別をバラされるとかやってられません.

翌日,これを「きつかった」と訴えたところ,「何故か」という質問を返されるざまでしたし,いちど改まった席でお話したほうが良いかもしれません.

一年

男として生きる見通しがほぼ失われ,性別移行するほか選択肢がないのではないかと覚悟を決め,その準備に入ったのが去年のこの時期でした.

あれから一年.少なくとも,

  • 「見た目的に通るか?」という点においてはそれ以前の「女装」歴が皆無の割には上出来.
    • 声は地でパスった.
    • 名前は元々女性名として充分通用する名だった.
  • 家族の理解はほぼ難なく取り付けた.
  • 仕事も(非正規かつ高収入とは言い難い状態だが)適当なポジションに滑り込み,就けてる.

よく壁になるこの三点はクリアできてますし,まずまずの出来かなと思います.
それこそ,後やることといったらSRS・戸籍上の性別の変更程度じゃないですかね.いつになるんだろ,これ.


というネタで先生とお話してました.

あとは年末年始の予定とか.
去年は葬式その他に私のカミングアウトが重なってしまい,非常にごたついた状態だったのですが,今年は法事こそあるもののそこまでは忙しくはならないでしょう.
思う存分「四姉妹」やってきますw
そうそう,今年は自前の女スーツを持って行けますね.

なお,年始のジェンクリは2017-01-07.
ことしは2週間おきというホル注の間隔を乱すことなく通院できそうです.


いじょ.

「男っぽい」

残業と2つめの仕事のコンボであからさまに疲労が蓄積されてる気がしますが,ジェンクリで恒例の報告です.


  • 疲れた.
    • ただの疲れだったらスルーしたのですが,「話すこと自体が億劫」「味覚*1が非常に鈍くなっている」など,気になる点があったので一応報告.
  • 「男やってた時よりむしろ『男っぽく』振る舞う機会が増えたし,趣味も『男っぽい』」と評価される状態になってる.面白いものだ.」
    • 私,男やってたときは控えめに言っても「男らしくない」状態でしたし,また,開き直り気味に「そういうヤツなんだよ,文句あるか」って態度で臨んでいたんですよ.
      たまたまそれを一定程度許す環境がありましたし,また,当の男の側から蹴り出されていた面もありましたし.
    • ところが,性別移行を進め・女として見ると,「体格(というか背)が強く,力も強いうえ,男相手でも物怖じせず強気に出る気性で,特に『女らしい』行動や恰好は好まない」という,まぁ「女らしくない」状態になってしまったという.
      こうなるとどうしても,「男役」を演る方が都合よくなってしまうわけで‥.
    • 趣味も同様.
      以前だと「女っぽい」趣味がどうしても目立ってましたが,今度は逆に「男っぽい」趣味がどうしても目立ってしまうことに.
    • まぁ,あくまで「男っぽい」だけ・男ではないので,嫌ではないですし,構わないといえば構わないのですが.
      でも,面白いものですよね.
  • その「趣味」として,日原古道の写真を見せてみた.
    • 「見た目からは全く想像がつかない」そうです.やはりかw
    • 一応「一人で大丈夫か,危なくないか」とは心配されました.
      たしかに一人ってのは危ないのですが,安全とは言い難い場所を行動するわけなので,下手に同行者がいるとかえって危なくなる可能性もあるんですよね.

まぁともあれ,女らしさってのは一生身につかない気がしますw
とはいえ,ウチの女家族がことごとく「女らしさ」ってのを蹴り捨てたような面子なので,私もその例に漏れず,ってことなのかも.

*1:元々味音痴ですが.

血液検査の結果返却

血液検査の結果が戻ってきました.

結果はまぁ上々.
D-ダイマーをはじめ,異常値を出すと危険判定される項目は軒並みパス,男性ホルモンもよく抑制されてましたし.
女性ホルモンの値も低かったのですが,注射直前の値が下がりきった状態での採血なので,これは仕方ないですね.

結論としては,ペラニンデポー10mg/2wを維持.
ネット上での話等をみるに,かなり低い量・長周期での投与のような印象は受けますが,それでも数値上充分なのはまぁ助かります.
ネット上の一部では,ホルモンの投与量が一種武勇伝的に語られることもありますけど,投与量とパス度に直接の関係はないですからね.


今回は血液検査の結果の話だけで終わったような調子だったので,日常報告はさほどなし.
まぁ,変わったこともそう起きてないですし.