ある日のわたしの日記

misora05のブログ本館.ネタは乱雑.

TCGにおける初期手札の確率計算

はてなブログで数式がどの程度利用できるのかのテストを含め,記述.

TCGにおける初期手札の確率計算(基本)

デッキの枚数が n 枚・初期手札が r 枚のとき,デッキに x 枚投入されたカードが初期手札に y 枚来る確率は,以下の式で求められます.

 \displaystyle \frac{{}_{x}C_y \times {}_{n-x}C_{r-y}}{{}_{n}C_r}

たとえば,MtG(初期手札7枚)において,60枚デッキ中24枚を土地にした場合,初期手札に土地がちょうど3枚来る確率は,

 \displaystyle \frac{{}_{24}C_3 \times {}_{60-24}C_{7-3}}{{}_{60}C_7}=\frac{{}_{24}C_3 \times {}_{36}C_{4}}{{}_{60}C_7} \fallingdotseq 30.87\%

となります.
ことばで書くと「24枚の土地の中から3枚,そうではない36枚の中から4枚を引く組み合わせは,60枚中7枚を引く組み合わせのうち何%にあたるか?」となりましょうか.関数電卓を持っているなら簡単に計算できます.

ちなみに,よく使うような計算式.

遊戯王の初期手札(5枚)において,40枚のデッキ中に3枚投入したキーカードが最低でも1枚初手に来る確率.
これは,1から「手札にキーカード以外の37枚が5枚揃ってしまう確率」を減じた値に等しい.

 \displaystyle 1- \frac{{}_{37}C_5}{{}_{40}C_5} \fallingdotseq 37.50\%

これもよく見る値.

MtGの初期手札(7枚)において,60枚デッキに16枚投入したキーカードが最低でも1枚初手に来る確率.
この値はデッキ投入の一つの「めやす」として大いに利用が可能です.

 \displaystyle 1- \frac{{}_{44}C_7}{{}_{60}C_7} \fallingdotseq 90.08\%

これは,標準的な60枚デッキでは,16枚投入したカードはおよそ9割の確率で初手に来ることを意味します.
「重要な役割を持たせたカードは最低16枚投入する」という私なりのデッキ構築の根拠としています.

はてなブログMarkdown記法で数式を書くのは難しい.

私はこの原稿をVSCodeで書いているのですが,VSCodeでは問題なく表示された数式が,はてなブログでは正しく表示されないことがあるようです.

これは恐らく,TeX記法で使われている記号などがMarkdown形式と衝突していることに起因しているのではないかと思います.

これは,編集モードをはてな記法にすれば回避できるようなのですが,この文章の本体にあたる原稿は既にMarkdownで書き上げてしまっています.
したがって,この部分だけは別の記事として起こし,本体の文章から参照するようにしてみましたとさ.