日原古道(20160505-2)

地図にない道

地図上の道は終わりですが,実際には道はまだ先へと続いていました.
先へ進みましょう.

崩れゆく道

やはりというか,道の状態は悪化する一方でした.
さらにここにきて道が日原川の断崖に大きく近づき,転落した際のリスクが目に見えて大きくなってきました.

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むろん路肩から落ちる*1こと自体結構なリスクなのですが,落ちた先が急な傾斜なのがさらにまずい.
もちろん,路肩から落ちる = 崖から落ちる ≒ 死,という箇所も健在でした.


そんな中,もっとも身の危険を感じたのがここ.

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道,ないね.
路盤がごっそり削り落とされ,急な傾斜が下のほうまで続いています.
良くないことに,岩に中途半端に土が乗っており,安心して足をつくと滑る場所があるというおまけ付き.

今回最初に身の危険を覚えたのはここでした.

途中見つけたもの.

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先ほどからあった水道設備?のバルブと,その終端.切れてたのか.

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鉱山設備?「穴があったら入りたい」けど,今回は却下.

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日原川の谷底に何か落ちてた.
最初は鉄塔かと思ったけど(1枚目),後に別の角度から・視界の開けた場所から確認したらどうも橋のようでした(2枚目).
‥あそこに行くのはちょっと無理かな.

回廊

行く手が明るくなってきました.道は断崖にへばりつく「回廊」と化していました.

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崖-道-崖.崖にへばりついた「回廊」を進みます.

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道と断崖を隔てているコンクリート壁(腰までの高さもない),横から見たら飾りっぽいアーチ状の穴が空けられていましたけど,この外側に飛び出たら崖から落下する‥と考えるとちょっと怖いかも.

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コンクリート壁の上に立って撮影.崖の高さ,わかるかな‥.
冬場とか植物が大人しい時期だと高さがより際立って見えたと思います.

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コンクリート壁から身を乗り出したらダイレクトに日原川の谷底が見えた.
伝われこの高さ.

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そして至った回廊の終端.
植物で覆い隠されていてわかりづらいですし,その植物と壁(谷の反対側)の間にへばりついて歩けばまず落下の心配はないのですが,道はかなり手ひどく崩落していました.

地形図上でもここから先には大崩落がありますし,そろそろ‥かな.

崩落

視界を遮るものがなくなり,対岸の奥多摩工業の採掘場が丸見えになりました.絶景.
ここからの眺め,あの採掘場を眺めるうえではたぶん最高のポイントなんじゃないかと思います.

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さて,視界を遮るものがなくなったということは‥.

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道,ないね.というか安全な場所もなくないですか?
行く先は岩で埋められた不安定な(崩れゆく)急斜面.当然ながら最期は日原川へ落ち込む断崖で終わります.
ここ行くの?私.

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まぁ,行ったけど.慎重に見れば「足場」は見えましたし,手がかりもないわけじゃないですし.
ただ,同行者がいたら断念したと思います.

ちなみに,この断崖は後からその姿を臨むことができました.

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来た道を考えると,このどこかを渡ったんだよね‥.
正直「バカじゃないの私?」とは思いましたw

復活そして終端

先ほどの崩落地帯は正直,再度渡る‥つまり戻ることは考えたくありませんでした.
それでも先に進んだのは,これが見えたから.
そしてこれ以上先にあのような致命的な崩落があることはちょっと考えづらく,いざとなったら川に降りれるのがわかったから.

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道復活!!

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依然荒れてはいますが,先ほどとはうって変わって穏やかな道が続きます.
この道もいいよね.

この道,最後に沢を渡ったら点線道路に接続しているはずですし,このまま穏やかな道が続くことを期待したいところでした.

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甘かったけどね!対岸が遠い.
えぇ,沢を渡る時点で薄々想像はしてました.
とはいえ,高さもそうないし,沢も細いし,「最期のステップ」にしては容易とみたほうが良いでしょうね.

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上流を見たら,あら綺麗な滝.

そういえば不思議だったのは,「現役時代,この沢を何で越えていたのか」でした.
普通に考えれば橋でしょう.というかそれ以外の選択肢はたぶんない.
ところが橋の残骸,たとえば橋台のようなものとか構造物の残骸が一切残ってなかったのですよ,ここ.


まとめ

日原古道の中でも最高の景色を楽しめる場所はたぶんここです.特に「回廊」付近.
ただ,そこに至るまででも生命の危険が生じうる箇所はありますし,歩き慣れてないなら止めておいたほうが無難‥かな.

なお,別ページで詳しい事情は記述しますが,「回廊」に至るには大沢集落から向かったほうが(私と同じ道を辿ったほうが)断然良いです.日原集落から向かうのはちょっと止めておいたほうが良いかと思います.

あ,改めて書くまでもないことですが,崩落地帯から先は行かないほうがいいです.
というかあそこは本来「身の危険を感じて引き返す」が正解でしょうね.無理やり突破しちゃいましたが.

*1:先ほどまでと違い,路盤が埋没・傾斜している箇所が増えたため,そのリスクは大きく増していた.