ある日のわたしの日記

misora05のブログ本館.ネタは乱雑.

おすすめ本

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

本棚を見ればその人の人となりが分かると言いますが、考え方が変わったきっかけや人生に転機を与えてくれたものなど、本から学びを得ることも多いのではないでしょうか。小説、古典、エッセイ、自己啓発本などなど、印象に残っている1冊を教えてください。

 


さて,「人生に転機」ってほどでなくても,私に影響を与えた本・良く触れる本はそこそこあるので思いついたまま列挙してみよう.

楽園の泉
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

元々「軌道エレベータ」という題材そのものが大好きだった(きっかけは恐らく,中学校頃にプレイした「フロントミッションシリーズ ガンハザード」)ものの,これはそれを決定づけた感がある.

私がいつまで生きれるかはともかく,軌道エレベータを見てから死にたい.

渚にて
渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)

「終末もの」というとやはり私はこれかな.世界の終わりが迫っているというのに暗い場面もほとんどなく淡々と日常生活を繰り広げる,というのは,劇的な場面がそうないぶん逆に泣ける.

なお,作者のネビル・シュートパンジャンドラムの開発に携わってた,というか「パンジャンドラム」という名前を付けた張本人と知ってずっこけた人は私の他にもいると思う.

1984年
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

非常に興味深い話.ストーリーラインはきわめて絶望的で,私が読んだ作品の中でも最悪クラスのバッドエンド*1を迎える作品だけど,「一度読んでおいて損をしない本」を一つだけ挙げろと言われたら間違いなくこれを挙げる.

ちなみに,ネット上で翻訳版も公開されていたりもする.

実験記録 No.02 : 【日本語訳】一九八四年(Nineteen Eighty-Four)

死都日本
死都日本 死都日本 (講談社文庫)

加久藤がVEI7クラスの大噴火を起こす話で,全体的に妙に現実味がある(ただし,政治家たちがあれほど鮮やかな対処法をとれるかという点は残念ながら別だが‥).ちなみに作中,川内原発火砕流に巻き込まれることになっている.

最後の方に出てくる総理大臣の大演説が個人的には最大の見どころ.


有名所だとこんなところかな.

*1:ただし,付録「ニュースピークの諸原理」を読むと多少印象は変わる