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現状メモ02

続き.今度は困りごと以外のことを書いてみる.

 

4

私の性別(身体の側ではない)は言ってみれば「無性別」だったと思う.よく聞く話では「昔から『身体とは逆の性別』だと思っていた」というものがあるが,それとは違う.

これは社会的な取り扱いよりもむしろ,「自分の身体はどちらの性に割り振られるのも正しくない」ということをさす.私の嫌悪感はそこに起因するもの――いかなる性別でもないはずだが,身体は男のものだというもの――で,少々乱暴に言ってしまえば「性自認と身体の性別が一致しない」ということには一応なろう.

なお先に書いたとおり,社会的な性別に対する取り扱いに対する嫌悪,たとえば性別欄に対する嫌悪(現状メモ01の2で書いた)はむしろ副次的な要素にあたると思う.私は自分の身体がいかなる性別に属するものかは理解しているものの,「自分の身体の性別が嫌で,しかも私が選ぶことなく勝手にそうなった」という感情はあるので,それをもろに自分から認めなければならない場面(たとえば性別欄はまさにそれ)は巻き添えで嫌悪の対象になったのだと思う.

 

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私の過去を振り返ると,「性別違和があった」という人が挙げる典型例のようなものは一応あったと思う.たとえば,

  • 中学時代は結構頑なに制服を拒否していた.(もっとも式典のときは妥協して着ていたし,制服自体も高専進学と同時に縁が切れた.)

  • スーツが嫌.(これ+中学時代の同級生に絶対会いたくないという理由で成人式は行くのを止めようと思っていた.実際には卒業の時期で忙しかったことと,自動車学校の卒業期限が割と切羽詰っていたため行けなくなった.スーツも結局今まで数えるほどしか着る機会がなかった.)

  • 私の身体の変化は比較的遅くに来たし,「男のもの」として考えるなら比較的中途半端なままそれが止まったと思うが,その変化は悲しいものだった(元々かなり高めかつそうであることが気に入っていた背は除く).特に声を失ったうえに喉仏が出たこと・髭がきっちり伸びたのはショックだった.

これらのうち最初の2点は比較的漠然としたものであり耐えきれないという程度ではなかったが,似たような不快感を後により強く・耐えがたい程度で感じた(現状メモ01の1・2)点,関連性はあるのかもしれない.

また,この中でも特に最後の一点は非常に嫌な気分になった.記憶は曖昧ではあるが,これがだいたい19-20歳頃だったと思う.時間を戻せるなら,その頃の私に「将来私がこんな思いを抱いているのだ」と伝えたうえで,抗男性ホルモン・女性ホルモンを一揃い渡したいところではある.

なお,恋愛絡みの話が一切ないが,これは私が恋愛そのものに興味がなかった,というよりそのような感情を持てなかったことによる.